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研究生活日記:学会の参加感想

美濃島研究室 修士一年生 李



 今年の秋、私はOptics&Photonics Japan (OPJ)という学会に参加し、「双方向動作型デュアルコムファイバレーザーの非線形波長変換による中赤外分光への応用」というタイトルでオンサイトの発表を行った。今までコロナ禍の原因でずっとオンラインの学会で聴講したり、発表したりしたので、今回は初めてのオンサイトの学会参加だった。

会場に向かう途中に、先輩としゃべりながら、電車に乗っていたが、実は心の中ですごくはらはらして、発表する途中に言葉を噛むとか、質疑の時うまく質問に答えられないとかのシミュレーションは勝手に頭の中で浮かんで消えていた。寝ぼけ顔だらけの満員電車の中で、眠気が全然しなかった。

会場に着いて、ネットを設置して、参加証明書などを準備して、すべてが終わったら、ついに私の番だった。ジャケットの上から一番目のボタンをつけて、ちょっと垂れた髪の毛を整えて、教壇の上に上がった。緊張感より、今までオンライン学会で身を縛っている椅子とパソコンカメラから解放した爽快感がした。背を伸ばして、聴講者の皆さんに堂々と向かって、十分間の発表を終わらせた。質疑回答の時、会場で聴講者から直接に質問をもらって、聴講者を見ながら、自分が今まで考えていたこと、新たに気付いたことについて、ジェスチャーを合わせて語ることができて、気持ちがとてもよかった。

今の時代には、パソコン一台、LANケーブル一本だけで、ほぼどの情報でも触れることができて、単純に一般的な情報だけを取ろうとしたら別にわざわざ人を集めて、会議を催す必要がないが、顔を合わせて、討論ができて、研究内容だけではなく研究者も知ることができるのは、学会という集まりの意義だと、改めて感じた。

     



     


       会場の風景               










開催場所:

国立オリンピック記念青少年総合センター

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