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研究テーマ紹介5:真空紫外レーザー光の発生

 どうもこんばんは。UEC_OSA会計担当の豊永です。

 今日は私の研究紹介ということでバイト明けに筆を走らせております。卒研で忙しい時期でもありますが、卒論で書いたようなことをそのまま書けばよいのだと思い、安請け合いしたことを若干後悔しております。つまらない話かもしれませんが、お付き合いいただければ幸いですm(_ _)m


 私は真空紫外域のレーザー開発に取り組んでおります。このレーザー、何がすごいかといいますと波長がとても短い(なんと150nm!)。ハンバーガー1/100000個分の長さですね。150nmの波長の光といわれてもピンと来ない方は下の図をご覧ください。ピンとくる方は8行後にお会いしましょう→。


 我々の目に写っている光は可視光と呼ばれる350nmから750nmまでの光です。それより波長の長い光、または短い光は通常目には見えません。話が反れますが、可視域のこの虹色の四角はPowerPointのグラデーション機能で簡単に作れます。虹色の四角を明日までに用意しなきゃいけなくて困ってたという方は是非ともお試しください。


 さて、可視光よりも波長の短い光が紫外光(線)です。お肌を焼いてしまうのもこいつです。それよりもさらに短くなると真空紫外光、X線、γ線となります。X線、γ線に関しては光というより放射線と呼ばれることが多いですね。


 波長が短くなるほど光子の持つエネルギーが大きくなるのはご存じでしょうか?そして、大きいエネルギーを持つ光子ほど、原子に吸収されやすくなります。紫外線でお肌が焼けるのは、紫外線が大きいエネルギーをもった吸収されやすい光だからだと考えると納得がいくのではないでしょうか。


 そう考えると真空紫外光はもっとヤバい光なのではと心配される方もいるかもしれません。心配ご無用、実はこの光は空気中を伝搬することができません。それは空気中の酸素分子や水分子にすぐに吸収されてしまうからです。1cm足らずで1%以下に減衰してしまいます。Q.じゃあどこなら伝搬できるのか?A.真空です。だから’真空’紫外光なのです。


 真空紫外域の研究は赤外域に比べて、著しく進んでいません。その大きな理由は上述したような扱いにくさにあります。せっかくレーザーができたのに空気中で使えないのでは実用的とは言えませんね。そしてそもそもレーザーが作りにくい波長域でもあるんです。


 レーザーの性能には単一周波数性、高強度性、波長可変性など様々ありますが、真空紫外域で単一周波数性と波長可変性をもったレーザーは未だ実用的なものがありません。レーザー研究のなかでも取り残されている分野といえますが、だからこそ研究する価値があるんだと私の教授は説きます。


 真空紫外レーザーが皆さんの日常に役立つことはないでしょうが、物理学的には分光やレーザー冷却の技術への応用が期待されています。誰もやらない、マイナーな研究がしたいという方におすすめの研究です。私は、そんなところにロマンを感じてなくもないです。


 といったところで私の研究紹介は以上となります。お疲れ様でした。写真やイラストがなく、文字ばかりになってしまったことをお詫び申し上げます。m(_ _)m

最後になりますが、各段落の頭の文字を上から順につなげてみてください。









特に意味はありません。それでは!!



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