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研究テーマ紹介11:熱光学位相シフタを搭載した高速平面導波路型デジタルホログラフィック顕微鏡

こんにちは。OSA会員の渡邉研究室M1の仲間です。

渡邉研ではデジタルホログラフィを主軸として新しい計測システムや超高速光相関システムといった幅広い研究開発を行っています。研究室内では位相班と相関班という2つのグループに分かれて研究を行ってます。その中で、私は位相班の「熱光学位相シフタを搭載した高速平面導波路型デジタルホログラフィック顕微鏡」というテーマで研究を行っています。


本日は、この研究テーマについてご紹介します。


 光は明るさ(振幅)と進む方向(位相)の2つの情報をもっています。カメラで撮影した写真は光の振幅情報しか記録できず、位相情報を記録することができません。2つの情報を同時に記録できる技術がデジタルホログラフィです。デジタルホログラフィはレーザから物体に照射させた物体光と同じレーザから来た参照光の2つの光を干渉させ、干渉縞画像を記録します。この干渉縞画像を再生処理(伝搬計算や画像処理)することで振幅像と位相像を得られます。


 デジタルホログラフィと顕微鏡を組み合わせたデジタルホログラフィック顕微鏡は大型で光学器具の調整が困難という課題がありました。そこで渡邉研では平面導波路(PLC)を用いた超小型な平面導波路型デジタルホログラフィック顕微鏡を提案・開発し、生きた微細な細胞を傷つけずに3次元情報や位相像のイメージングが実現しました。

 私はこの平面導波路デジタルホログラフィック顕微鏡の記録時間を短縮し、生きた細胞が移動する様子や変色の様子を動画像で取得できる熱光学位相シフタを搭載した高速平面導波路型デジタルホログラフィック顕微鏡の開発研究を行っています。


電通大にはこのほかにも魅力的な研究室がたくさんありますので、もし興味がありましたら見学してみてください。


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